November 09, 2006

今日の通勤CD(ベートーヴェン・SQ.12ほか)

ベートーヴェン・弦楽四重奏曲12番,ディッタースドルフ・弦楽四重奏曲5番,ヴァンハル・弦楽四重奏曲/ヴェラー四重奏団(DECCA 475 6796)
今日の通勤CD
手近においてあったBOXをつかんで出る。8枚組のうちの一枚。

ベートーヴェンは3楽章の中間部に入るところが特徴的。接続部分で少し間を取るのだ。
これを聴いているせいで,実際自分が演奏するときにどうしようかと迷っている。もしやったらBBQメンバーは付けてくれるだろうが,はたしてどちらがいいものなのか。両方やってみていいほうにすることにしよう。

ディッタースドルフというと大学オケの卒演で同期の男が弾いていたコントラバスコンチェルトくらいしか知らなかったが,この曲はハイドン風のモチーフや響きが聴き取れるなかなかステキな曲だ。

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May 10, 2006

今日の通勤CD(ベートーヴェン・SQ.10,12)

ベートーヴェン・弦楽四重奏曲10,12番/バリリ四重奏団(Westminster WVCV-19058)
今日の通勤CD
時間がなかったのでステレオの近くに置いてあったのをつかんで持って出る。
多聞寺の花祭りで,BBQでハープを演奏したが,この演奏とはだいぶんイメージが違った。つまり,私のハープに対するイメージはこうではないということだ。たいてい自分で演奏した後は既存の演奏に違和感を感じてしまうものなのだが,私はもっと切迫した気分を持っていた。
さて,12番はどうか。こちらは今のところこの演奏のような豊かな感情を持った雰囲気をイメージしているが,実際弾いてみると違ってくるかもしれない。どこかの偉い指導者は「ただ一回の本番のために練習する」というようなことを言っているそうだが,BBQは「練習もただ一回きりのセッション」というスタンスなので,練習を進めるうちにイメージが変わることだって当たり前なのだ。

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April 19, 2006

今日の通勤CD(ベートーヴェン・SQ.5,6)

ベートーヴェン・弦楽四重奏曲5,6番/イタリア四重奏団(PHILIPS 426 046-2)
今日の通勤CD
初期6曲セットの一枚。朝出かけようと思ったら,すでに荷物の中に入っていたのでそのまま持って出る。どうも子供が入れてくれたらしい。最近はいろいろ手伝うのが彼の中で流行っているらしいので,こんなことがよくある。
演奏は特に不満のないものだが,私としてはもっと強烈にやっている演奏が好みだ。たとえば5番の3楽章第5変奏などは優しすぎる感じ。たとえばタネーエフカルテットのようにもっとはじけた感じのほうが好きだ。
そういえば1stVn奏者(Paolo Borciani)の松ヤニは粘りが強いのだろうか。弓を跳ばしているところで,どうも引っかかりすぎているような微妙なもたつき感がある。わざとそういう弾き方をしているのかどうか,謎だ。

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January 11, 2006

今日の通勤CD(ベートーヴェン・SQ.8,9)

ベートーヴェン・弦楽四重奏曲8,9番/グァルネリ四重奏団(RCA VICTOR 60457-2-RG)
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ラズモフスキー第2,第3。この団体はけっこう荒っぽい演奏をする。9番の終楽章などは超高速(と思う)。聴いていて心拍数が上がってくるほど興奮する。テクニックがあったらBBQでもこんなふうに演奏したいと思うが,難しいだろうなぁ。

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December 13, 2005

今日の通勤CD(ベートーヴェン・SQ.10,12)

ベートーヴェン・弦楽四重奏曲10番「ハープ」,12番/バリリ四重奏団(WESTMINSTER MVCW-19058)
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kaorina。お気に入りのバリリ四重奏団を聴く。
常に余裕ある丁寧な音で作られている印象。無理なく音楽が流れ,心地よく浸ることができる。ゆったりとしたテンポによる演奏は気を抜くとただの緩んだ音楽になってしまうこともあるが,さすがに一流の四重奏団は違う。緊張感を保ちつつ,音楽をたっぷりと現出してくれる。ベートーヴェン四重奏団の演奏とはまったく違うハープも魅力的だ。

12番には最近特に強く感じるものがある。温かく優しい感情への憧れのようなものが肯定的な雰囲気で語られているが,この憧れはいかに脆く,壊れやすいか。だから心を込めて大切に扱わなければならない。そんな思いに満ちているようだ。
そして15番でこの憧れが幻であったことを思い知らされるわけだが,この結末を知ってしまっている虚しさというか儚さというか,なんとも切ない気分になってしまう。作曲順からいっても,12番と15番をセットで考えるとベートーヴェンの人生観が見えるような,そんな思いになる。
そんなこともあるし,早くBBQで12番を演奏してみたいものだ。次の次の次かな?(笑)

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June 16, 2005

今日の通勤CD(ベートーヴェン・Sym.7,8)

ベートーヴェン・交響曲7,8番/フルトヴェングラー/ベルリンフィル(DG POCG-2355)
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またもや子供が「これ聴いて」と持ってきたのを聴く。なぜいつも顔ジャケなんだ??
7番のほうはM&Aの戦中盤と比べて若干おとなしめの感じ。とは言ってもテンポ設定なんかの基本的イメージは変わっていないようだ。終楽章コーダの追い込みはやっぱり大興奮だし。録音状態はM&Aのよりずっといい。
8番でもやはりテンポの伸び縮みやところどころに入るタメがフルトヴェングラーらしい。演奏時間だってシェルヘンは19分なのに,この演奏は25分以上。これは違いを感じない方がおかしい。ほんとうにメヌエットのテンポで演奏されている3楽章は久しぶりに聴いた。まあ,雰囲気はまったくメヌエットではないが。4楽章の下降音型を強調してオクターヴ上で弾かせているのも久しぶりに聴いた。中間部でぐっとテンポを落として,またテンポアップして主題に持っていくとか変幻自在。しかしこのテンポだったら余裕で6連符を弾けそうだ。クリアに聴かせるにはこれでないとダメなのか。

ガーディナーやシェルヘンの演奏ばかり聴いているが,たまにはフルトヴェングラーもいい。音の処理なんかも含めて慣れないのでなんとなく違和感があるが,これはこれで説得力があるように感じるのは気のせいではあるまい。やはりフルトヴェングラーのベートーヴェンは特別だ。

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June 10, 2005

今日の通勤CD(ベートーヴェン・SQ15ほか)

ベートーヴェン・弦楽四重奏曲15番,2本のホルンと弦楽四重奏のための六重奏曲/タネーエフ四重奏団/ブヤノフスキー,シャリート(hr)(boheme CDBMR 009163)
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15番はこの団体らしく,過度の感情表現を排して厳しい音で作る感じの演奏。ところどころ少しきつすぎる感じがするのと,ちょっと軽めになる部分があるのが若干不満かも。3楽章のモルト・アダージョは13番のカヴァティーナとは違い十分時間をかけているが,私としてはもう少し重めの音色のほうが深みが出ていいと思う。
こういう雰囲気は終楽章に似合うなあ,と思っていると意外なところでアタックをつけないで弾いていたり(譜面にはアクセントなどの指示はない)して,ハッとさせられたりもする。最後のアッチェレランドももっと追い込む感じが欲しいし,狂った感じでやって欲しいと思う。そんなわけで私としてはもう一つの演奏。
ホルンの六重奏はEs-Durのop.81b。どこかの体育館で練習してます,といった趣の響き。スタジオ録音だがどういうところだったのだろう。ホルンはきれいに響いていていいのだが,弦楽器はとても遠く,埋もれてしまっている感じ。もう少し聴き取りやすいといいのだが。曲のせいかもしれないが,弦楽器の雰囲気は平和な感じで,15番とは別団体のような気になってしまった。

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May 23, 2005

今日の通勤CD(ベートーヴェン・SQ13,大フーガ)

ベートーヴェン・弦楽四重奏曲13番,大フーガ/タネーエフ四重奏団(boheme CDBMR 009161)
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最近買ったタネーエフ・カルテットのベートーヴェンカルテット全集から。
13番は「骨太」という感じでなかなかいい。ニューフィナーレもちゃんとリピートしている。カヴァティーナは速いテンポであっさりしすぎているかも。「これはアダージョじゃなくてアンダンテだ。」と思った。ちなみに演奏時間は4分48秒。我が家にあるCDではバリリのものが6分台で,他の3枚(アルバン・ベルク,クラシコ,フェルメール)は7分以上かけているから,この演奏がいかに速いかということがわかる。たっぷり歌い込むことをしないのは,おそらくこの団体の特徴だろう。ということは私にけっこう合っているということか。
大フーガはちょっとばかり不満が残る。なんとなく打ち込む感じが弱い気がするのと,ところどころもっさりしたイメージを持たされるからだ。13番同様の骨太な音でやってくれればよかったんじゃないかと思うのだが。もっとキチガイみたいな雰囲気が出ている方が好みだ。

ディスクのおかしい部分はトラック7(大フーガ)の9秒付近と51秒付近。スコアでいうと9小節と35小節。最初のほうはいきなり小節が短縮されたようになっているが,2回目は「プツッ」という音がして一瞬音飛びする感じ。不良品なのかどうなのか,確認しなければ。

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May 13, 2005

今日の通勤CD(ベートーヴェン・「ハープ」,シューベルト・「鱒」)

ベートーヴェン・弦楽四重奏曲10番「ハープ」,シューベルト・ピアノ五重奏曲「鱒」/ユージナ(pf)/ベートーヴェン弦楽四重奏団(TRITON MECC-26021)
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なんといってもこの「ハープ」の演奏は異常だ。特に1楽章の主部に入ってからの高速テンポと荒々しい雰囲気には,この曲の既存のイメージをひっくり返されてしまう。そして楽章の終結部で1stVnが弾くアルペジオの凄まじいこと!あまりにかっこよすぎる!プレイヤーの気合いの火花と汗と松脂が飛び散っているんじゃないか,という感じ。これを聴きたいがためにしょっちゅうこのCDを聴いている。
そんなわけでいつも「ハープ」が終わると満足してしまってあまり聴いていなかったのだが,「鱒」もなかなかのいい演奏だ。終楽章は速めのテンポで気持ちいい。

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April 01, 2005

今日の通勤CD(ベートーヴェン・Sym.7ほか)

ベートーヴェン・交響曲7番ほか/ビーチャム/ロイヤルフィル(BBC LEGENDS BBCL 4012-2)
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1959年のコンサート録音。収録曲は英国国歌,メンデルスゾーン:序曲「美しいメルジーネ」,アディソン:バレエ「白い手帳」,サン=サーンス:「サムソンとデリラ」から,ドビュッシー:カンタータ「放蕩息子」から,グノー:「ロメオとジュリエット」から。加えてビーチャムによるアンコールの前説が収録されている。

ベートーヴェンの7番は少し速めのテンポで強烈なエネルギーを持って演奏されている。特に乱暴とも思えるホルンや弦楽器の響きに加え,強烈なティンパニの打ち込みなどが心をあおり立てる。もちろん全曲が閉じられた瞬間に大拍手。最後がのばしの音だったら終わる前に拍手が来るだろうと思えるほどのものだ。ビーチャムはドイツ音楽にあまり関心がなかったということだが,「ドイツ音楽はこうあるべし」みたいなものがイヤだったということなんじゃないかと思った。

ビーチャムの演奏が最高という人もいる英国国歌が収録されている(正規盤初出らしい)が,たしかに非常に立派なものだ。普通どういうものかはよくわからないが,国歌をこれほどまでに演奏するというのもすごいことだと思う。また,アンコール前にビーチャムがなにやらしゃべり客席が大爆笑するが,ビーチャムは毎回アンコールの説明でギャグを言っていたというからきっとそれなのだろう。残念ながら英語の聞き取りはほぼできないので,私は楽しむことはできない。国が違えばギャグセンスも違うことが多いから,どちらにしても楽しめないのかもしれないが。

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