November 09, 2006
ベートーヴェン・弦楽四重奏曲12番,ディッタースドルフ・弦楽四重奏曲5番,ヴァンハル・弦楽四重奏曲/ヴェラー四重奏団(DECCA 475 6796)

手近においてあったBOXをつかんで出る。8枚組のうちの一枚。
ベートーヴェンは3楽章の中間部に入るところが特徴的。接続部分で少し間を取るのだ。
これを聴いているせいで,実際自分が演奏するときにどうしようかと迷っている。もしやったらBBQメンバーは付けてくれるだろうが,はたしてどちらがいいものなのか。両方やってみていいほうにすることにしよう。
ディッタースドルフというと大学オケの卒演で同期の男が弾いていたコントラバスコンチェルトくらいしか知らなかったが,この曲はハイドン風のモチーフや響きが聴き取れるなかなかステキな曲だ。
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May 10, 2006
ベートーヴェン・弦楽四重奏曲10,12番/バリリ四重奏団(Westminster WVCV-19058)

時間がなかったのでステレオの近くに置いてあったのをつかんで持って出る。
多聞寺の花祭りで,BBQでハープを演奏したが,この演奏とはだいぶんイメージが違った。つまり,私のハープに対するイメージはこうではないということだ。たいてい自分で演奏した後は既存の演奏に違和感を感じてしまうものなのだが,私はもっと切迫した気分を持っていた。
さて,12番はどうか。こちらは今のところこの演奏のような豊かな感情を持った雰囲気をイメージしているが,実際弾いてみると違ってくるかもしれない。どこかの偉い指導者は「ただ一回の本番のために練習する」というようなことを言っているそうだが,BBQは「練習もただ一回きりのセッション」というスタンスなので,練習を進めるうちにイメージが変わることだって当たり前なのだ。
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April 19, 2006
ベートーヴェン・弦楽四重奏曲5,6番/イタリア四重奏団(PHILIPS 426 046-2)

初期6曲セットの一枚。朝出かけようと思ったら,すでに荷物の中に入っていたのでそのまま持って出る。どうも子供が入れてくれたらしい。最近はいろいろ手伝うのが彼の中で流行っているらしいので,こんなことがよくある。
演奏は特に不満のないものだが,私としてはもっと強烈にやっている演奏が好みだ。たとえば5番の3楽章第5変奏などは優しすぎる感じ。たとえばタネーエフカルテットのようにもっとはじけた感じのほうが好きだ。
そういえば1stVn奏者(Paolo Borciani)の松ヤニは粘りが強いのだろうか。弓を跳ばしているところで,どうも引っかかりすぎているような微妙なもたつき感がある。わざとそういう弾き方をしているのかどうか,謎だ。
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January 11, 2006
ベートーヴェン・弦楽四重奏曲8,9番/グァルネリ四重奏団(RCA VICTOR 60457-2-RG)

ラズモフスキー第2,第3。この団体はけっこう荒っぽい演奏をする。9番の終楽章などは超高速(と思う)。聴いていて心拍数が上がってくるほど興奮する。テクニックがあったらBBQでもこんなふうに演奏したいと思うが,難しいだろうなぁ。
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December 13, 2005
ベートーヴェン・弦楽四重奏曲10番「ハープ」,12番/バリリ四重奏団(WESTMINSTER MVCW-19058)

kaorina。お気に入りのバリリ四重奏団を聴く。
常に余裕ある丁寧な音で作られている印象。無理なく音楽が流れ,心地よく浸ることができる。ゆったりとしたテンポによる演奏は気を抜くとただの緩んだ音楽になってしまうこともあるが,さすがに一流の四重奏団は違う。緊張感を保ちつつ,音楽をたっぷりと現出してくれる。ベートーヴェン四重奏団の演奏とはまったく違うハープも魅力的だ。
12番には最近特に強く感じるものがある。温かく優しい感情への憧れのようなものが肯定的な雰囲気で語られているが,この憧れはいかに脆く,壊れやすいか。だから心を込めて大切に扱わなければならない。そんな思いに満ちているようだ。
そして15番でこの憧れが幻であったことを思い知らされるわけだが,この結末を知ってしまっている虚しさというか儚さというか,なんとも切ない気分になってしまう。作曲順からいっても,12番と15番をセットで考えるとベートーヴェンの人生観が見えるような,そんな思いになる。
そんなこともあるし,早くBBQで12番を演奏してみたいものだ。次の次の次かな?(笑)
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June 16, 2005
ベートーヴェン・交響曲7,8番/フルトヴェングラー/ベルリンフィル(DG POCG-2355)

またもや子供が「これ聴いて」と持ってきたのを聴く。なぜいつも顔ジャケなんだ??
7番のほうはM&Aの戦中盤と比べて若干おとなしめの感じ。とは言ってもテンポ設定なんかの基本的イメージは変わっていないようだ。終楽章コーダの追い込みはやっぱり大興奮だし。録音状態はM&Aのよりずっといい。
8番でもやはりテンポの伸び縮みやところどころに入るタメがフルトヴェングラーらしい。演奏時間だってシェルヘンは19分なのに,この演奏は25分以上。これは違いを感じない方がおかしい。ほんとうにメヌエットのテンポで演奏されている3楽章は久しぶりに聴いた。まあ,雰囲気はまったくメヌエットではないが。4楽章の下降音型を強調してオクターヴ上で弾かせているのも久しぶりに聴いた。中間部でぐっとテンポを落として,またテンポアップして主題に持っていくとか変幻自在。しかしこのテンポだったら余裕で6連符を弾けそうだ。クリアに聴かせるにはこれでないとダメなのか。
ガーディナーやシェルヘンの演奏ばかり聴いているが,たまにはフルトヴェングラーもいい。音の処理なんかも含めて慣れないのでなんとなく違和感があるが,これはこれで説得力があるように感じるのは気のせいではあるまい。やはりフルトヴェングラーのベートーヴェンは特別だ。
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June 10, 2005
ベートーヴェン・弦楽四重奏曲15番,2本のホルンと弦楽四重奏のための六重奏曲/タネーエフ四重奏団/ブヤノフスキー,シャリート(hr)(boheme CDBMR 009163)

15番はこの団体らしく,過度の感情表現を排して厳しい音で作る感じの演奏。ところどころ少しきつすぎる感じがするのと,ちょっと軽めになる部分があるのが若干不満かも。3楽章のモルト・アダージョは13番のカヴァティーナとは違い十分時間をかけているが,私としてはもう少し重めの音色のほうが深みが出ていいと思う。
こういう雰囲気は終楽章に似合うなあ,と思っていると意外なところでアタックをつけないで弾いていたり(譜面にはアクセントなどの指示はない)して,ハッとさせられたりもする。最後のアッチェレランドももっと追い込む感じが欲しいし,狂った感じでやって欲しいと思う。そんなわけで私としてはもう一つの演奏。
ホルンの六重奏はEs-Durのop.81b。どこかの体育館で練習してます,といった趣の響き。スタジオ録音だがどういうところだったのだろう。ホルンはきれいに響いていていいのだが,弦楽器はとても遠く,埋もれてしまっている感じ。もう少し聴き取りやすいといいのだが。曲のせいかもしれないが,弦楽器の雰囲気は平和な感じで,15番とは別団体のような気になってしまった。
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May 23, 2005
ベートーヴェン・弦楽四重奏曲13番,大フーガ/タネーエフ四重奏団(boheme CDBMR 009161)

最近買ったタネーエフ・カルテットのベートーヴェンカルテット全集から。
13番は「骨太」という感じでなかなかいい。ニューフィナーレもちゃんとリピートしている。カヴァティーナは速いテンポであっさりしすぎているかも。「これはアダージョじゃなくてアンダンテだ。」と思った。ちなみに演奏時間は4分48秒。我が家にあるCDではバリリのものが6分台で,他の3枚(アルバン・ベルク,クラシコ,フェルメール)は7分以上かけているから,この演奏がいかに速いかということがわかる。たっぷり歌い込むことをしないのは,おそらくこの団体の特徴だろう。ということは私にけっこう合っているということか。
大フーガはちょっとばかり不満が残る。なんとなく打ち込む感じが弱い気がするのと,ところどころもっさりしたイメージを持たされるからだ。13番同様の骨太な音でやってくれればよかったんじゃないかと思うのだが。もっとキチガイみたいな雰囲気が出ている方が好みだ。
ディスクのおかしい部分はトラック7(大フーガ)の9秒付近と51秒付近。スコアでいうと9小節と35小節。最初のほうはいきなり小節が短縮されたようになっているが,2回目は「プツッ」という音がして一瞬音飛びする感じ。不良品なのかどうなのか,確認しなければ。
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May 13, 2005
ベートーヴェン・弦楽四重奏曲10番「ハープ」,シューベルト・ピアノ五重奏曲「鱒」/ユージナ(pf)/ベートーヴェン弦楽四重奏団(TRITON MECC-26021)

なんといってもこの「ハープ」の演奏は異常だ。特に1楽章の主部に入ってからの高速テンポと荒々しい雰囲気には,この曲の既存のイメージをひっくり返されてしまう。そして楽章の終結部で1stVnが弾くアルペジオの凄まじいこと!あまりにかっこよすぎる!プレイヤーの気合いの火花と汗と松脂が飛び散っているんじゃないか,という感じ。これを聴きたいがためにしょっちゅうこのCDを聴いている。
そんなわけでいつも「ハープ」が終わると満足してしまってあまり聴いていなかったのだが,「鱒」もなかなかのいい演奏だ。終楽章は速めのテンポで気持ちいい。
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April 01, 2005
ベートーヴェン・交響曲7番ほか/ビーチャム/ロイヤルフィル(BBC LEGENDS BBCL 4012-2)

1959年のコンサート録音。収録曲は英国国歌,メンデルスゾーン:序曲「美しいメルジーネ」,アディソン:バレエ「白い手帳」,サン=サーンス:「サムソンとデリラ」から,ドビュッシー:カンタータ「放蕩息子」から,グノー:「ロメオとジュリエット」から。加えてビーチャムによるアンコールの前説が収録されている。
ベートーヴェンの7番は少し速めのテンポで強烈なエネルギーを持って演奏されている。特に乱暴とも思えるホルンや弦楽器の響きに加え,強烈なティンパニの打ち込みなどが心をあおり立てる。もちろん全曲が閉じられた瞬間に大拍手。最後がのばしの音だったら終わる前に拍手が来るだろうと思えるほどのものだ。ビーチャムはドイツ音楽にあまり関心がなかったということだが,「ドイツ音楽はこうあるべし」みたいなものがイヤだったということなんじゃないかと思った。
ビーチャムの演奏が最高という人もいる英国国歌が収録されている(正規盤初出らしい)が,たしかに非常に立派なものだ。普通どういうものかはよくわからないが,国歌をこれほどまでに演奏するというのもすごいことだと思う。また,アンコール前にビーチャムがなにやらしゃべり客席が大爆笑するが,ビーチャムは毎回アンコールの説明でギャグを言っていたというからきっとそれなのだろう。残念ながら英語の聞き取りはほぼできないので,私は楽しむことはできない。国が違えばギャグセンスも違うことが多いから,どちらにしても楽しめないのかもしれないが。
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February 28, 2005
ベートーヴェン・交響曲1,3番/シェルヘン/ウィーン国立歌劇場管(WESTMINSTER MVCW-18022)

またもや子供がクライバーの5,7番を持ってきたので「違うのも選んでよ」と選ばせたらこれになった。ジャケットで選んでいるらしいが,クナとかアーベントロートの顔ジャケのはあっさり棚に戻していた。基準は何なのだろう?
シェルヘンの演奏は意外なほどストレートな演奏だ。フルトヴェングラーなんかだと盛り上がってテンポが伸びたり縮んだり,ためが入ったり,それはもういろいろなことが起こっているが,この盤の演奏はそういうことがほぼない。私はどちらかというとストレートな演奏のほうが好みなので,「けっこういいじゃない。」と思った次第。普段聴かないCDを聴くのもなかなかいいものだ。
エロイカでは2ndVnに異常に気合いが入ったプレイヤーがいるらしく,随所でG線がビリビリ鳴っている音が聞こえる。シェルヘンのかけ声も聞こえる。ルガノのライヴには負けるが,この演奏もけっこう熱い(この録音はライヴではないようだ)。解説には「1楽章のコーダ,トランペットが途中から旋律を吹かなくなる部分をスコアどおりにやっている」と書いてあるが,聴いてみるとスコアにない旋律の続きをきっちり吹いている。聞き違いではないと思うが,この録音以外はスコアどおりだったのだろうか?
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February 23, 2005
ベートーヴェン・交響曲5,7番/C.クライバー/ウィーンフィル(DG 447 400-2)

子供がこれがいいというので選択。クライバーを選ぶとは,なかなかやるな。
タワーで「全繰り返し敢行!」とか書かれていたのに惹かれて買ったのだが,5番,7番とも一切手抜き無し,という感じでいい。映像でもウィーンフィルが必死で弾いている様子が見えるが,これはきっとそういう状況での録音なのだろう。7番の1楽章などは,あのリズムが最後まで厳しく保たれて演奏されるのは快感だ。途中で若干でも気が弛んだ感じがするとショボいことになるが,そんなことは全くない。実力のあるプレイヤーの集団が手を抜かずマジメにやったらこういうことになる,ということだろう。そしていつも思うことだが,技術力で及ばないアマチュアプレイヤーは,せめて手を抜かずにマジメにやるべきじゃないかということだ。演奏はもちろん,曲の理解のための努力も含めて,もっとできるんじゃないかと思うのだが。
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February 17, 2005
ベートーヴェン・弦楽四重奏曲15番/古典四重奏団(ewe ewcc-0015)

3楽章が聴きたくなって選択。冒頭に「リディア旋法による,病気から回復した者の神に対する聖なる感謝の歌」と記されている,このモルト・アダージョの超然とした音楽を聴いて現実逃避したかったのかもしれない。途中「新しい力を感じつつ」の部分でがらっと雰囲気が変わるが,これだって人間の思考の及ぶ範囲を超えているように思う。世間と隔絶された人の精神世界はやはり常人の及ばない域に達しているということか。遅めのテンポの演奏もこの重厚な響きを存分に伝えていて非常にすばらしい。
『なにもさせずにほったらかしておくパートなど,ここではありえない。たとえ強引にであっても,声を発させること。言葉として語らしめることこそが,弦楽四重奏のエクリテュール(フランス語で書体,文体のこと)としてあるのだ。そしてその強引さこそが,「沈黙は金」であるような発想をうちくだく,語り切れぬところまで語る,のだし,そうでなくてはならぬのだ。言葉で語りきれぬところにきたら,沈黙を守らねばならないと書き記したヴィトゲンシュタインのテーゼを参照するなら,ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は,最終楽章のエンド・ポイントにおいて,初めて語り切れぬことが立ち上がる。言葉はそこにおいて,聴き手にむけて,沈黙のなかで,沈黙を媒介にして,委ねられる。(小沼純一)』ということが解説に書かれている。語りきること,語りきれないこと,沈黙と言葉。演奏する際には聴き手に何かを伝えたいと思ってやっているが,自分は語りきっているだろうか。語りきれないと思っていることをまだまだ語れるのではないだろうか。そのために人生経験も演奏技術も増さなければ,と思った。
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January 18, 2005
ベートーヴェン・エグモント序曲,交響曲3番/アーベントロート/ベルリン放送響(TAHRA TAH 490-491)

2枚組の2枚目のみを聴く(1枚目はシューマンとブラームスの交響曲1番を収録)。ベートーヴェンを聴こうと思って最初はクライバーの5,7を手に取ったのだが,7はやめようと思ってこちらに変更。7をやめた理由は千葉フィルで聴いたばかりだから。それと,このエロイカのコーダ以外もちゃんと聴いてみようと思ったし。
エグモント,エロイカ,どちらもかなり攻撃的な演奏で私は好きだ。テンポも速めに演奏されているし,ティンパニの打撃も硬めに入ってくる。乱暴と思える部分もあるが,ベートーヴェンの管弦楽曲はこのくらいの方がいい。ただし録音が悪く,音量が大きいところで細部が聞き取れないのがちょっと残念。カラヤンによってベートーヴェン演奏がつまらなくなったとかいうのを昔なにかで見たが,メジャーレーベルで全世界にああいうベートーヴェン演奏を広めたカラヤンの前には,こういう演奏が普通だったのかもしれない。といってもこれはライブ録音だから,スタジオ録音とは違う熱気みたいなものが割り増されているのかもしれない。
以前の記事に書いた(コメントにコーダの演奏時間を掲示)が,このエロイカの演奏は終楽章のコーダが異常に速い。我が家では暫定世界一だ。そんな猛烈な速さだから,最後の弦楽器のキザミはおそらく演奏不可能だろう。録音が悪くて音がつぶれているので実際どうなっているかわからないが,絶対弾けていないと思う。
もう一つどうでもいいことに今回気付いたのだが,この録音では一楽章の冒頭で非常にタイミングよく咳が入る。ご存じのとおり,エロイカの1,2小節目はそれぞれ1拍目に和音の強奏が置かれ,2,3拍目は休符で全く音がない。そして3小節目から主題が始まるのだが,この1,2小節目の3拍目の裏に狙ったように咳が入るのだ。「ジャン!,2,3(ゴホ),ジャン!,2,3(ゴホ)」という感じだ。誰なんだこいつは!咳が上手すぎる!気になるけどものすごく可笑しい。あまりのことに戻してもう一度聴いてしまった。実際狙ったわけではないと思うが,狙ってやったと思った方がおもしろいので,そういうことにしておこう。
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November 29, 2004
ベートーヴェン・弦楽四重奏曲12番/古典四重奏団(ewe ewcc 0012)

ベートーヴェンの後期四重奏曲は難解だと言われるが,理解するとかあまり考えずに聴く分にはどれも名曲揃いでとてもすばらしい。12番は妙に平和な気分が漂っていて,何かあったのか?と思わせるところがあるが,音の重ね方などはベートーヴェンらしい力のある曲だと思うし,何度聴いても生きた魅力というようなものを感じる。ここから後期の5曲の弦楽四重奏曲が始まったのだなあ。ベートーヴェンはやっぱりすごいのです。
古典四重奏団は,水野修孝氏の退官記念演奏会で初めて聴いて以来ファンになった。なんといっても全てを暗譜で演奏するというのがすごい。件の演奏会の打ち上げでそのことについて話を聞いた人がいる(私はそのとき同席していなかった)が,なんでも最初の小節から少しづつ暗譜していくそうだ。少しづつといったって膨大な量があるのだから,全て覚えて,しかも曲を理解して,構築していくのだから並大抵の所業ではない。まあ,暗譜するほど譜面と対峙するのだから,曲を理解するのは当然なのかもしれないが。
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September 22, 2004
ベートーヴェン・交響曲3番/コンドラシン/ロイヤル・コンセルトヘボウ管(PHILIPS 438 277-2)

コンドラシンがオランダに亡命してからの演奏。コンドラシンというとソ連時代のショスタコーヴィチやマーラーなどの印象があって,かなり凶暴な演奏かと思うとまったくそんなことはない。
過剰な表現付けや大げさなテンポ変化などもないし,1楽章ラストのトランペットのテーマもスコアどおり途中で消えている(若干何か細工しているようにも聞こえるが)し,2楽章などの管楽器のクサビのスタッカートも忠実に演奏している。けっこう原典主義の人だったのかな,と思いきや,1楽章のリピートを省略している。本当のところはどうだったのだろうか。
終楽章のコーダ(Presto)は無難な速度だ。以前弥生で演奏したときは本当にPrestoだった。あまりに速かったのでシェルヘンの演奏とどっちが速いか比べてみたら,弥生のほうが1秒くらい速かった。あのキザミの量と速さ,さらにスフォルツァンドの連発,今思い出しても興奮するが,よく弾ききったものだ。もう一回やってもいくらでもキザむつもりはあるが,あんな速さでやることはないかもしれないと思うと複雑だ。
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August 31, 2004
ベートーヴェン交響曲5,6番/フルトヴェングラー/ベルリンフィル(MUSIC&ARTS CD-824)

市原フィルのエキストラを引き受けることになったので選択(プログラムに6番が含まれる)。2枚組のうちの1枚。(もう1枚には4,7番を収録)
どれも1943年の放送録音で音質はひどく悪い。以前泊まり込みの研修に行ったのだが,その際,夜はあまりに暇だったため図書室にあった「フルトヴェングラー」という本を読んだ。その中に「フルトヴェングラーのベートーヴェンは戦時中の録音が良い」という趣旨の記述を読んで買ってみたのだ。そんなわけなので,我が家にはフルトヴェングラーのベートーヴェンはこんなのしかない。そういうわけなので,私の演奏面でのフルトヴェングラー観はこの盤が基準だ。いいのだろうか?
最近シェルヘンやガーディナーばかり聴いているので,こういう解釈はとても新鮮に聞こえる。スコアに囚われない緩急自在な演奏や,フェルマータの手前や終結部では止まりそうに遅くなるなど,ちょっと前なら当たり前だったと思われる解釈が満載。久しぶりに聴いたので面白かった。市原フィルでは絶対にこういう演奏はしないだろう。
実際6番冒頭部分のスコアには最後の2分音符にフェルマータが付いているだけで,リタルダンドなんかは何も書いていないが,こういう演奏しか聴いていない人は,相当リタルダンドするものだと思っても仕方ないだろうと思う。スコアより耳で聴いた記憶や印象で演奏する人は多いので,そのへんがアマオケの難しいところだと思う。でもなるべくスコアも見て,「名演奏」の解釈に固執しないようにしてほしいものだ。
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August 20, 2004
ベートーヴェン・ミサ・ソレムニス/ガーディナー/モンテヴェルディ合唱団/オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク(ARCHIV 429 779-2)

なんか最近ガーディナーばっかりだ。この演奏も速めのテンポ設定でディスク1枚に収まっている。この曲ではこのくらい生きがいいほうがいいんじゃないかと思う。
ミサ・ソレムニスはとても好きな曲なので,以前魂を売って(笑)エキストラで弾いたことがある。というのは,誘われたオケが私としてはちょっと・・・,だったからなのだ。で,深いことは考えずに演奏に集中したというわけだ。
弾いてみたらやっぱりすばらしい曲だった。弥生でも第九ができたので,そのうちミサ・ソレムニスをやりたいと思っている。
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August 12, 2004
ベートーヴェン・交響曲1,2,3,4番/ガーディナー/オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク(ARCHIV 439 900-2)

交響曲全集の一部。エロイカが聴きたかったので選択。
快速テンポと気合いの入った表現で,シェルヘンの全集と並ぶ我が家のスタンダード。
最近クラシカ・ジャパンでクレンペラーのベートーヴェンをやっているが,まったくイメージが違って面白い。
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July 15, 2004
ベートーヴェン・交響曲9番/ヘレヴェッヘ/ラ・シャペル・ロワイヤル/コレギウム・ヴォカーレ(harmonia mundi HMC 901687)

本番が近いので聴いてみようかな,ということで選曲。
1楽章はワクワクする演奏でよかった。4楽章はちょっと優しすぎる印象。もっと激しくやってほしい。刺激的なのを求めすぎているのだろうか。
解説を読んでいてくだらないことに気づいたのだが,"O Freunde,"の英訳が"O Joy,"になっていた。本当は"O friends,"とでもなるところだろう。西洋人だって翻訳を間違えるのだから,日本人が間違っても仕方ないね。
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July 07, 2004
ブラームス・交響曲2番,ベートーヴェン・交響曲2番/ビーチャム/ロイヤルフィル/(BBC LEGENDS BBCL 4099-2)

ブラームスは異様な熱気のライブ録音。いたるところにビーチャムのかけ声が入る。かけ声がかかるとオケのテンションが上がって面白い。
終楽章のコーダはこの典型で,音楽がどんどん熱気を帯び,最後は大興奮のうちに最終音にたどり着く。長い引き延ばしが鳴り終わらないうちに熱狂的な拍手が入り,全曲が閉じられる。これが聴きたいがためにこの録音を聴くようなものだ。
今回は2楽章を聴いて,やっぱりブラームスはうだつが上がらないなぁと思った。私の感覚では「ブラームス=うだつが上がらない」であり,自分がうだつが上がらなくてしょーもないときに聴くのだ。で,今回は2楽章で自分の感覚に非常にぴったりしたわけだ。
まぁ,4番のうだつのあがらなさと,自分への腹立ちみたいなのが一番わかりやすいと思うが。
ベートーヴェンはスタジオ録音だが,なかなかいい演奏だと思う。ライブだったらもっと白熱したのかも?
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June 18, 2004
ハイドン・弦楽四重奏曲63番「ひばり」,モーツァルト・弦楽四重奏曲19番「不協和音」,ベートーヴェン・弦楽四重奏曲5番,7番「ラズモフスキー1番」,10番「ハープ」/カペー弦楽四重奏団(EMI TOCE-6169,6170)

6枚組のうち1,2枚目を聴く。精緻な演奏だが,それだけにとどまらない,さすがに名カルテットというだけある。
しかしポルタメントの多用は特徴的だ。カペーに傾倒している弥生のコンマスがポルタメントを多用するわけだ(笑)
解説を見るとカペーの残した録音は12曲のみとあり,このボックスも12曲入りである。もしやこれで全部?
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