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December 21, 2005

今日の通勤CD(ショスタコーヴィチ・Sym.6,14)

ショスタコーヴィチ・交響曲6,14番/ケーゲル/ライプツィヒ放送響(WEITBLICK SSS0037-2)
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6番。1楽章の後半部分,意識は深いところに沈み,思考をゆっくりと停止していく。ひたすら鳴り続ける低音とトリル。チェレスタのトリルでその意識に刺激が与えられ,再び意識はゆったりと活動を始める。意識は目覚め,冒頭の感情を再度思い出す。しかしその感情はすでに過去のもの。やがて意識は再び深く沈んでいく。そんな意識の動きを感じさせる演奏。2,3楽章。ケーゲルがこの曲に見たのは怒りなのか。常にとげとげしい攻撃的な音楽が展開する。今の私の気分がそう聞かせるのか?実際そういう音楽なのか?オーケストラはところどころインチキしているところもあり,それほど性能のいいオケではないようで残念。また終演後の拍手の短さはボールトの12番(Intaglio盤)並み。会場が盛り上がったのかどうかもよくわからない(笑)。
14番。オケは粗さがあるものの,やばい雰囲気を十分漂わせて展開する。歌唱はドイツ語。そのせいだけではないと思うが,なんだかドイツ歌曲っぽい雰囲気にも聞こえる。「深く豊か」なものを目指しているような。この曲はガリーナ・ヴィシネフスカヤみたいな,冷たく時にヒステリックな声が似合うと思う(そういうのの聴き過ぎかも)。そんなわけでオーケストラの雰囲気と声の雰囲気が微妙に違うような気がするが,慣れればなかなかいい演奏のように思う。また,曲が終わってから拍手までちょっと妙な間がある。実際どう反応していいかわからないという気もするが,いろいろな意味でのこの曲の難しさが表れているように思う。

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