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August 24, 2005

選挙のこと

9月11日は選挙になった。この日は市原フィルの室内楽演奏会があり、私も出演させてもらうことになっている。ところが、kaorina。が予定していた団体のように、選挙事務に駆り出されるメンバーがいるため出演できなくなったところもあり、なんともタイミングが悪いものだ。そんなわけで、またもや選挙について考えてみた。

マスコミなどによると今回の選挙の争点は郵政民営化だそうだが、実際よくわからないので調べてみた。私は特に支持政党があるわけではないので、一応「二大政党」といわれているところを対象としてみた。(とは言っても業界トップはあまり好きではない。)

自民党はホームページ上で「郵政民営化はあらゆる改革につながる」という題で、今回の選挙に対してQ&A形式で掲載している。やっぱり小泉は上手い。これを読んだら郵政民営化は素晴らしいもので、自民党は改革の党であると思え、民主党やその他今回の「法案」に反対した者は許されざる反改革勢力であると思える。誰だって自民党に入れたくなるよなぁ、と思った。そうはいっても、やはり一方の意見を見るだけでは判断を誤るので、他の意見も調べなければなるまい。

民主党ははっきりいってアピール下手だ。だいたい党のホームページでもマニフェストの8番目だったり、「郵政改革に関する考え方」というものはあるものの、最近の日付ではないし、決してわかりやすいものでもない(PDFだし)。まあ、民主党も民営化そのものに反対しているわけではないらしいことはわかった。
というわけでわりとわかりやすいものを探してみたところ、私の選挙区選出の田嶋要氏の意見(←「郵政民営化に関する考え方」という記事がある。「田嶋要」でググると出てきます。)なんかはけっこうわかりやすいんじゃないかと思った。

調べてみた感想として、日本人の特性を上手く利用した小泉作戦に乗せられている気がしてならない。だって「郵政民営化、是ですか、否ですか?」と聞かれたら、一般の生活者は「是」とするに決まっている。私もそう思うし。郵政民営化「法案」に反対したら郵政民営化否定(=反改革)という図式を作り出し、さらに「国民投票と位置づけ」という刺激的な仕込み。これで今まで投票率50%程度だったのが、世論調査で8割の人が「投票に行く」と言っている状況を作り出したのだからまったく見事だが、実際はアンケートで自分が望む結果を得るときの手法と同じでけっこう単純だ。
私は10年前くらい前(もっと前か?)から勝手に「一億総思考停止時代」なんて言っているが、祭りの雰囲気で集団トランス状態になりやすい日本人はもう止まらないかもしれない。両方の意見を知った上での判断なら問題はないのだが、必ずしもそうではなさそうなところがどうにも気になるところだ。質の低下が著しいマスコミ(全部ではないだろうが)の面白おかしい報道で「郵政解散選挙祭り」になっているように思えてしかたない。

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