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April 06, 2005

今日の通勤CD(バッハ・Vn協奏曲集)

バッハ・ヴァイオリン協奏曲1,2番,2つのヴァイオリンのための協奏曲/クイケン,ファン・ダール(vn)/ラ・プティット・バンド(deutsche harmonia mundi BVCD-1629)
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協奏曲2番を聴きたくなって選択。バッハの声がない曲は最近あまり聴かないが,ときどき聴くのもなかなかいいものだ。
2番の終楽章はジーグによるもので,何度も現れるテーマが非常に印象的だ。なぜかわからないが,この終楽章を聴くと懐かしい気分を感じる。子供の頃によくレコードで聴いていたので,そのころのイメージなのか,チェンバロ用の編曲(BWV1054)をよく聴いた高校生の頃のイメージなのか,それとも曲そのものが持つ性質なのか。おそらく曲そのもののが持つ性質が大きいのだと思うが,人それぞれの人生経験によるイメージから生じる感覚というのもけっこうあるので,全部ひっくるめてのものなのだろう。
クイケンの演奏は極端にストイックというわけでもなく,古楽器による演奏に対する一般的イメージより豊かな表現を実現しているように思う。そうは言ってもモダン楽器による情感たっぷりな演奏とはまったく違うのだが。こういう演奏はやはり古楽器でないとうまくいかないのだろうが,私としてはこんな表現でバッハを演奏してみたいと思っている。
ラ・プティット・バンドは名前のとおり非常に小編成(データによるとこの録音では4:3:2:2:1のようだ)だが,とても充実した音がしている。これは録音も原因しているのだろうか。生き生きした表現はクイケンのソロと絶妙に調和して気持ちのよい音楽をつくっている。

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