今日の通勤CD(ショスタコーヴィチ・Sym.10)
ショスタコーヴィチ・交響曲10番/オーマンディ/フィラデルフィア管(SONY SB2K 62409)
2枚組のうちの1枚を聴く。カップリングは4番。
全体にそんなに悪くないのだが,もう一つ足りない。もっと胸を締め付けられるような感じが欲しいのだが,そういうのがあまり感じられないのだ。これも解釈の一つなのかもしれないが,少々緩い感じがする。ときどき金管が異常に鋭く入ってくるのに,弦は常に温かい豊かな音色,というところか。もしかすると録音が音が丸くなるようなものなのかもしれないが,それにしても弦はもっとやばいエネルギーを感じさせるほうがいいと思う。
終楽章のラストに弦楽器のグリッサンドがあるのだが,どの録音を聴いてもそれが聞こえるものがない。ところがこの録音ではグリッサンドが聞こえるのでよくよく聴いてみたところ,どうもトロンボーンがやっているように聞こえる。スコアにはトロンボーンのグリッサンドはないので,どうしてもグリッサンドを聴かせたかったオーマンディがトロンボーンにやらせたのかもしれない。面白いがなんとなく異様に聞こえるので,やはり弦楽器だけでちゃんと聞こえるほうがいいと思う。
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