今日の通勤CD(バッハ・チェンバロ協奏曲)
バッハ・チェンバロ協奏曲1,2,3,4番/リヒター/ミュンヘン・バッハ管弦楽団(ARCHIV POCA-3036)
しんいちろうさんの記事にあったリヒターによるバッハのチェンバロ協奏曲集を選択。
壮麗な響きというのか,重厚な響きというのか,圧倒的なものを感じる演奏だ。特にオーケストラがものすごく立派だ。録音でレベルを調整していなかったらチェンバロのソロはおそらくほとんど聞こえないだろう。チェンバロ相手にここまで歌いきっているというのは最近の古楽器演奏ではまずあり得ない。そもそもオーケストラの編成からしてずっと小さいだろうし。
これはバッハ演奏の一つの解釈としての完成形なのだろうと思う。バッハの音楽はそれぞれの解釈ごとにすばらしく響くから,古楽器の演奏だろうと,モダン楽器の演奏だろうとその魅力は失われないということだろう。器楽曲は普段古楽器の演奏を聴くことが多いので,なんだか得をした気分になった。
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