« 今日の通勤CD(バッハ・BWV59ほか) | Main | 地震雲? »

January 13, 2005

今日の通勤CD(ショスタコーヴィチ・Pf協1,2ほか)

ショスタコーヴィチ・ピアノ協奏曲1,2番,2台のピアノのための協奏曲,ピアノ三重奏曲2番/D.ショスタコーヴィチ(p)/サモスード/モスクワフィル/ガウク/モスクワ放送響/M.ショスタコーヴィチ(p)/オイストラフ(vn)/サードロ(vc)(YEDANG YCC-0022)
050113001.jpg
トリオを聴きたかったのと,ついでにコンチェルトを聴きたくて選択。
どの曲も雰囲気は最高なのだが,中でも息子のマキシムと弾いている2台のピアノのための協奏曲がいい。おそらくこれ以上の演奏はないだろうと思える。最近新譜で買った盤ではこの曲の魅力があまり感じられなかったが,この演奏を聴くと,とても楽しいショスタコーヴィチらしい雰囲気が味わえる隠れた名曲だということがわかる。あまりにいい曲なので自分で弾きたいと思うくらいだが,私はピアノはほとんど弾けないので,カルテット編曲版なんかはないのかと思ってしまう。編曲の技量があれば自分で編曲したいくらいだ。
ほかの曲はショスタコーヴィチのピアノに乱れがあったりするが,雰囲気は最高だ。1番はチープな雰囲気のトランペットがものすごくいい雰囲気だ。このトランペットを朗々と吹かれたら興ざめだが,この演奏は冒頭からものすごく貧乏くさい音がしていい。この音色が全曲通しで聴けるのだからすばらしい。ショスタコーヴィチのピアノも強奏する部分で指を痛めるんじゃないかというほどの音で弾いていたり,猛烈な勢いで弾いていたりしてワクワクする。2番のコンチェルトでも,終楽章のハノンの部分で猛スピードで弾いているうちにかなり乱れ,つられたようにその後のピッコロがかなりメロメロになっていたりする。猛烈なスピードや異常なまでの強奏,そういうのがショスタコーヴィチが思い描いていた音楽なのだろうから,これを弾くソリストは生ぬるい演奏は許されないだろうと思う。そう考えるとトリオは少々地味かもしれない。それでもこれほどの演奏はそうないから,もちろん名演の一つといえるだろう。
ついでに,この盤ではコンチェルト1番の3楽章の最後と4楽章の最初がだぶっている。トラックを切るときのミスだろうが,初めてこの曲を聴いた人はこういう曲だと思ってしまうだろう。「この音型を2回繰り返すのがかっこいいんだ!」と思っていると,実演を聞きに行ったら1回しか弾かず,「なに?間違ったんじゃないの?」とか思ったりして。さすがイェダン。私が持っているのがたまたまミスのあるプレスということだったりするのだろうか。どうなのだろう?

|

« 今日の通勤CD(バッハ・BWV59ほか) | Main | 地震雲? »

Comments

Choosing the right sms service provider for your business can take a little more of your valuable time but at the end it will be all worth the time and effort. This is a question that more and more small companies have to ask themselves as people. Real estate mobile marketing gives realtors new, fresh ways to reach out to potential clients.

Posted by: make money online free and fast | April 22, 2015 17:54

Hi there! I simply wish to give you a huge thumbs up for the great info you've got here on this post. I will be returning to your web site for more soon.

Posted by: my response | April 22, 2015 18:24

The comments to this entry are closed.

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 今日の通勤CD(ショスタコーヴィチ・Pf協1,2ほか):

« 今日の通勤CD(バッハ・BWV59ほか) | Main | 地震雲? »