今日の通勤CD(バッハ・BWV11ほか)
バッハ・カンタータ11,37,43,128番/ガーディナー/モンテヴェルディ合唱団/イングリッシュ・バロック・ソロイスツ(ARCHIV 463 583-2)
昇天節用カンタータ集。ドイツでは国民の祭日だという,キリストの昇天を祝う日のための作品ということで,どの曲も「喜び」というような,肯定的な感情が満ちていると思う。
最近は43番が特に気に入っている。第1曲のゆったりした序奏から,心が浮き立つような弦楽器の動きにのせてトランペットの主題が開始し,全合唱が"Gott fahret auf mit Jauchzen"と飛び込んでくるところが最高に気に入っている。それぞれのアリアもすばらしいし,文句なしにお勧めしたい名曲だ。
11番は「昇天節オラトリオ」として,クリスマス・オラトリオ,復活節オラトリオと並ぶ時期に作曲された名曲だから,言うに及ばず。福音史家の語りがレチタティーヴォとして入っているのが普通のカンタータと多少異なり,受難曲などに通じる雰囲気もある。合唱では華やかな冒頭曲と終曲が印象に残るが,中間のコラールもすばらしい。レチタティーヴォとアリアも含め,要するに全部いいということだ。
37番,128番ももちろんすばらしい。このCDに収録されている曲を聴くと,元気になるような気がする。キリスト教を信仰していなくても,バッハの音楽には普遍的な力があると思う。しんいちろうさんも書いているが,こういうことが「いつも心にバッハを」ということだろう。
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