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September 30, 2004

今日の通勤CD(バッハ・BWV78ほか)

バッハ・カンタータ33,78,137番/リヒター/ミュンヘン・バッハ・管弦楽団・合唱団,アンスバッハ・バッハ週間管弦楽団(BWV78)(ARCHIV POCA-2045)
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この盤はあまり聴いていなくて印象が薄かったのだが,どれも素敵な曲だとあらためて認識した。33番冒頭のコラール合唱は気に入ってよく聴いていたのだが,最初に強い印象を持っていないと頻繁には聴かないということはどうしても起こってしまう。ちゃんと教会暦にあわせて聴けばそんなこともないのかもしれないが。
久しぶりに聴いたところで,33番のテノールとバスのデュエット,78番のソプラノとアルトのデュエットがとてもいいことが発見だった。
曲の構成では137番にレチタティーヴォがないのが変わっている。テキストによって楽器編成や曲の構成を変えていたのだろうが,本当にいろいろな曲があって面白い。短期間のうちにこれほど様々な曲を書いたのだからすごいことだと思う。

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September 28, 2004

今日の通勤CD(ショスタコーヴィチ・Sym.1,6)

ショスタコーヴィチ・交響曲1,6番/ヤルヴィ/スコティッシュ・ナショナル管(Chandos CHAN 8411)
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譜面が届いて気分が乗ってきたので選択。
ヤルヴィの全集はちょっと癖があるような印象を持っていたが,1番はそれほどでもない。全体に重めな作りに感じたので,もう少し軽めに切れ味鋭くやってもらうといいな,と思った。
6番のほうは流して聴いてしまったが,最後でちょっとばかり加速して終わるのが面白かった。これはストコフスキーと逆ですな。

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September 27, 2004

今日の通勤CD(ショスタコーヴィチ・ジャズ組曲ほか)

ショスタコーヴィチ・ジャズ組曲1,2番,ピアノ協奏曲1番,タヒチトロット/シャイー/ロイヤル・コンセルトヘボウ管(LONDON POCL-1282)
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ダスビシーズン目前になったので,あまり聴かないジャズ組曲2番を聴こうと選択。どんな曲かと聞かれたら,すぐ歌えそうもないし。まあ,聴けば思い出すのだが。恥ずかしながら我が家のジャズ組曲2番の音源はこの一枚しかない(はず)。
このジャズ組曲2番は実は本当のジャズ組曲2番ではないらしい。「バラエティー楽団のための組曲」が間違ってこう呼ばれるようになったんだとか。「真・ジャズ組曲2番」と「偽・ジャズ組曲2番」みたいなものか。
全音のスコアによると「真・ジャズ組曲2番(仮)」はスコアが消失し,ピアノ用スケッチから編曲された版が2000年に世界初演されたらしい。録音はされているのだろうか?あったら聴いてみたいものだ。
で,この「バラエティー楽団のための組曲」は,ショスタコーヴィチ自身の映画音楽やバレエ音楽を別編曲しているので,他で聴いたような曲が並んでいて,編曲の違いがけっこう面白い。
1番(こちらは本物)のほうは小編成で面白そうな気がするが,演奏はなかなか大変そうだ。ハワイアンギターみたいな音もするし。
ピアノ協奏曲はなかなかいい演奏だが,ちょっと音色が優しすぎる気がする。もっときつめの音の方がいいな,と思った。

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September 25, 2004

ぐうたら選手権

先日,kaorina。と話していた時のこと。
kaorina。が「私はぐうたらの鉄人(キヌガサ)だから」と言うので,「じゃあTVチャンピオンのぐうたら選手権で優勝できるかもね」と言ってやった。
すると,「そんなのやってるところに行くのが面倒くさい。」と言うので,「じゃあ,だれかに連れて行ってもらえばいいじゃない。」と言うと,「まあ,迎えに来てくれるなら別だけど。」と言う。「じゃあ,俺が連れて行ってやるなら出るのか?」と言うと,「でも,面倒くさいからそもそもそんなのに応募しないよ。誰かが応募してくれるならいいけど」と言う。
確かにそうだ。「そうか,他薦が原則か。自薦で応募した時点でぐうたら選手権予選落ちだな。誰かに応募してもらったって行かないし,行って何もしないのが真のぐうたらだよな。つまり,ぐうたら選手権は最初から成立しないんだ!」とすごい事実を発見して興奮してしまった。
うーむ,こういうところがバカ夫婦なんだよなぁ。

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臭い卵

最近子供がちょっとしたルール違反などを見ると「臭い卵投げる」と言う。本当は「腐った卵を投げる」なのだが,いつのまにかこうなっていたのだ。その経緯はこうだ。
ある朝,子供を保育所に連れて行く際,ゴミの集積所にバイクのマフラーが置かれていた。可燃ゴミの日だったので収集されずに置いて行かれたのだろう。それを見た子供が「誰が置いていったのかねー?」と言うので,「きっと誰かが捨てていったんだよ。」と答えた。
すると,「捨てて行っちゃダメだよねー」と言うので「そうだね。」と答えると,「捨ててった人に石投げてやる。」と言うので,「石は危ないから卵くらいにしたら?」と返した。
すると,「じゃあ,卵投げる。」と言い直し,「卵焼きになっちゃうかもねー。」とも言った。そこで,食べ物を投げるのはまずいな,と思い「卵は食べられてもったいないから,腐った卵にしときな。」と言ってみた。
すると,「腐った卵投げる。」とさらに言い直し,「ぼく,バイクの部品捨てた人に腐った卵投げる。」と何度か言っていた。そのときはそこでいったん終わったのだ。
ところが,その日保育所に迎えに行き,帰り道に何かを見て(ゴミが捨ててあったのだったか),「ダメだよねー。ボク,臭い卵投げる。」と言ったのだ。
いつのまにか「腐った卵」が「臭い卵」になってしまった。子供だから語感が似ていればこういう間違いはよくあることなのだろう。
しかし「臭い卵」とは,子供というものは面白い。腐って臭いのか,はたまたピータンみたいなものなのか。ピータンなんか投げたら「もったいない!」という人は絶対いる。
いつ気づくのだろうか?気づかないままそんなことは忘れてしまうのだろうか?こういうことを記録しておくと面白い,ということを書いている人がいたが,ブログに書いておくのもその一種だろう。

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September 24, 2004

今日の通勤CD(バッハ・BWV105ほか)

バッハ・カンタータ105,179,186番/鈴木/バッハ・コレギウム・ジャパン(BIS CD-951)
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このあたりはあまり聴かないなぁ,と思って選択。特に嫌いとかではないのだが,他に聴きたいのがあるとついそちらに手が伸びてしまうので,あまり聴かないものができてしまうのはしかたないと思う。
昨日の晩から今朝にかけて子供がまったく言うことを聞かなかったため疲れていたせいか,105番を聴いていたら妙に昔の気分を思い出してしまった。
旅に行って,そう,気分は北海道のどこか。一面緑の草地が見え,青空から紫外線たっぷりの太陽光が降り注ぐ。そんな風景の中に停めた車の中でのんびり音楽を聴いた,あの感覚だ。
最近心が安らぐということがほとんどない。こんな気分を久しぶりに思い出した。でも幻のようなものだ。最近流行の「癒し」というやつは何か違うような気がするが,私の心も「癒し」とやらを求めているのだろうか。

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September 23, 2004

弥生練習(9/20)

弥生の2回目の練習。相変わらず参加者は少なかった。来ていない人はこんな状況を知らないと思うので,覚えとして記しておこう。(1stVn:4,2ndVn:2,Va:2,Vc:3,Cb:2,Fl:1,Ob:1,Cl:1,Fg:0,Tp:2,Hr:2,Perc:1)
ハイドン:ハイドンらしい洒落た感じを出すのが難しい。何がハイドンらしいのか,ということを突き詰めると難しいかもしれないが,少なくともベートーヴェンとは違うと思う。まあ,ついついぎしぎし弾いてしまうのが弥生らしいといえば弥生らしいが。例えばテヌートやスタカートでも場面に応じた弾き分けがうまくできないのは,ボウイングの未熟さによるものだと思う。もっとボウイングの研究をするべし。
こうもり:指揮者の小出氏のところにまだすべての資料が揃っていないようなので,版の問題に起因する細部の疑問点が解決できていない。それに加えてとにかく弾けていない。各人がもっと練習するべきだろう。曲としてかなり難しいと思うので,早いところここをクリアして次の段階の練習に入らないといけないだろう。練習中に出た感想だが,まさに「思いばかりが先行している感じ」という状況だ。
いふくべ:前回よりマシにはなったが,まだまだ全然ダメだ。PercのN氏は「木管を聞いて弾くと乗りやすい」と言っていたが,この参加状況ではそれどころではない。それ以前に譜面を追いかけるのに必死ではお話にもならないので,もっと個人練習が必要だ。
それにしても伊福部のパート譜は間違いが多すぎる。そのままでは弾けないので修正していたのだが,直しても直してもきりがない。終いには何がなんだかわからない状態だ。仕方ないのでスコアを見て全て写譜することにした。こんな譜面を貸し出すのにいろいろ手続きさせて手間と時間ばっかりかけさせやがって!いい加減にしろ!と怒りのパワーで写譜をしている。まったく困ったもんです。他のパートの人たちはちゃんと確認しているのだろうか?

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September 22, 2004

今日の通勤CD(ベートーヴェン・Sym.3)

ベートーヴェン・交響曲3番/コンドラシン/ロイヤル・コンセルトヘボウ管(PHILIPS 438 277-2)
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コンドラシンがオランダに亡命してからの演奏。コンドラシンというとソ連時代のショスタコーヴィチやマーラーなどの印象があって,かなり凶暴な演奏かと思うとまったくそんなことはない。
過剰な表現付けや大げさなテンポ変化などもないし,1楽章ラストのトランペットのテーマもスコアどおり途中で消えている(若干何か細工しているようにも聞こえるが)し,2楽章などの管楽器のクサビのスタッカートも忠実に演奏している。けっこう原典主義の人だったのかな,と思いきや,1楽章のリピートを省略している。本当のところはどうだったのだろうか。
終楽章のコーダ(Presto)は無難な速度だ。以前弥生で演奏したときは本当にPrestoだった。あまりに速かったのでシェルヘンの演奏とどっちが速いか比べてみたら,弥生のほうが1秒くらい速かった。あのキザミの量と速さ,さらにスフォルツァンドの連発,今思い出しても興奮するが,よく弾ききったものだ。もう一回やってもいくらでもキザむつもりはあるが,あんな速さでやることはないかもしれないと思うと複雑だ。

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September 21, 2004

今日の通勤CD(バッハ・ゴルトベルク変奏曲)

バッハ・ゴルトベルク変奏曲/リヒター(DG POCG-90074)
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この曲はとある伯爵の安眠のために,伯爵付きの鍵盤楽器奏者であったゴルトベルク少年のためにバッハが書いたという有名な逸話がある。最近はどうもこの話は本当ではないらしいという説が有力なようだが,そんなことはどうでもいい。名曲は名曲なのだ。
さて,この曲はバッハお得意の様々な法則に従って作曲されている。両端に同じアリアが配置されているのはすぐわかるが,3曲ごとに登場するカノンが1度ずつ拡大していくとか,ちゃんと勉強していない私には難しいことがたくさんだ。そもそも変奏曲はアリアの主題の変奏ではなく,低音部の変奏だというから,聴いていてもどこが変奏曲なのかさっぱりわからない。偉い人のやることはやっぱり違うもんです。
私にもわかるアリアが両端に配置されているという点について,この演奏ではリヒターは最後に置かれたアリアのリピートを省いている。たぶん最初と最後にまったく同じことをやるのがバロック的美意識だろうから,リピートは省かない方が良かったのではなかろうか。レオンハルトはちゃんとリピートしているし。まあ,これで演奏が台無し,なんていうことはないから良いのだが。
演奏は音色の変化を多く用いていて,曲ごとの違いを強調している感じがする。また,全体的に力強い印象がある。レオンハルトの演奏をよく聴くので,ものすごくイメージが違って新鮮だ。

学生の頃チェンバロに触れる機会があったのだが,鍵盤の部分をスライドさせて音色を変えたり,二段鍵盤の上下で音量を引き分けたりするメカに感心した。こういう部分をいかに使いこなすかというのも鍵盤楽器奏者には求められていたのだろうか。
以前レッスンに通っていたところにチェンバロが本職のピアノ講師がいたので,チェンバロを弾きたい場合はピアノを練習した方がいいかどうか聞いたところ,タッチが違うから最初からチェンバロを練習した方がいい,と言われた。でもチェンバロはさすがに買えないから,kaorina。のレッスンに便乗してとりあえずピアノを練習している。そのうちバッハの易しい曲(あるのか?)を弾いてみたい。

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September 16, 2004

今日の通勤CD(ショスタコーヴィチ・Sym.1)

ショスタコーヴィチ・交響曲1番,「ムツェンスクのマクベス夫人」組曲/ケーゲル/ライプツィヒ放送響/ガラグリー/ドレスデンフィル(BERLIN Classics 0031702BC)
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そろそろ演奏意欲を高めておこうと思い選択。組曲のほうは時間がなく聴けず終いだった。
この曲は音楽院の修了作品であるが,一躍世界に名を知られることになったというだけあって,単なる習作ではない名曲だと思う。とにかくカッコイイし。早く譜面が欲しいぞ。
ケーゲルの演奏はスコアの読みの深さによって微妙なニュアンスを音にしているような印象。荒くなく,弛緩せず,といった感じだ。ダスビでもこういった演奏の持つ良さを少しでも実現したいものだ。これがよく言われる「大人の演奏」というやつなのか?

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September 15, 2004

今日の通勤CD(ブルックナーSym.3)

ブルックナー・交響曲3番/ケーゲル/ライプツィヒ放送響(ODE ODCL1012)
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たまにはブルックナーでも聴いてみるか,と選択。聴いたところでは第三稿(1889年?)じゃないか思う。
この盤が発売された当初,タワーレコードの宣伝札に「危険演奏,初心者は聴かないこと」みたいなことが書かれていて,ヤバい演奏好きの我々は非常にほしかったのだが,けっこういい値段だったため買わなかった。それが最近近所の店で在庫処分みたいに投げ売りされていたので喜んで全部買ったのだ。実際はそれほどヤバい演奏ではないと思うので,初心者は聴くなというほどではないと思うのだが。もしかして私の感覚がおかしいのか?
確かに最後のティンパニがロールしたまんまで最後まで音が残っているのはヤバイか(ノヴァーク版第三稿では全楽器同時に終わることになっている)。いや,そんなにヤバくないだろう。そう思って家にある他の演奏(ハイティンク,スクロヴァチェフスキ,クナッパーツブッシュ)を聴いてみたら,どれもスコアどおりだった。もしかして版が違うのか?まあ,スコアどおりでもクナッパーツブッシュのはヤバい演奏な気もするが。
1楽章と4楽章は最後が同じ音型(D-A-D)で終わるのだが,直前にFが鳴っている1楽章がmollに,Fisが鳴っている4楽章がDurに聞こえる。人間の脳の特性を利用した作曲技法ということだろうか。初めて気が付いたときはとても感心した(今でもか)。
3番は2003年の12月に演奏したのでまだ記憶に新しい。3楽章が非常に速いテンポで練習が大変だったが,解釈として非常に気に入ったのが印象に残っている。やはり弾けるテンポでショボく演奏するより,無理があっても理想のテンポで演奏する方が私は好きだ。

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September 14, 2004

今日の通勤CD(バッハ・BWV71ほか)

バッハ・カンタータ71,106,131番/鈴木/バッハ・コレギウム・ジャパン(BIS CD-781)
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子供が「お父さんはバッハのCD聴いてね」と言うので,71番が良いかな,と思って選択。終曲の"Gruck, Heil und groser Sieg!"の部分が好きなのだ。131番は冒頭合唱の"Herr, hore meine Stimme,"と入ってくるところが気に入っている。特に好きなところがそれぞれあるので,どの曲もよく聴くことになるというわけだ。
106番の終曲はいろいろなテンポの演奏があるが,この盤では前半が速め,後半"Durch Jesum Christum, Amen."と入ってくるところで若干テンポが緩くなる。スコアでは前半テンポ指示がなく,後半はAllegroの指示があるから,前半のテンポは演奏者の解釈次第ということなのだろう。ちなみに我が家にあるものの前半のテンポはガーディナー盤がかなり速く,コープマン盤は若干遅め,リヒター盤は遅いテンポだ。シェルヘン盤は前半がこの盤と同じくらいなのだが,AllegroがAndanteくらいで演奏されている。こういう違いもけっこう面白いものだ。
それにしても米良美一の声はとてもきれいな声だと思う。知らなかったら女性の声かと思ってしまうほどだ。なんともすごいもんです。

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お気楽極楽

『昔,妻が妊娠中に「Aさんの旦那さんは,妊娠中(奥さんの)髪を洗ってくれたそうよ。Bさんの旦那さんは,夕飯を作ってくれたそうよ。Cさんの旦那さんは,おしめを替えてくれたそうよ。」と言っていた。三人の良いところを合わせ持つ人は,いないはずだから,「そんなに自分に注文してもできるはずがない。」と思っていた。(中略)三つも良いところを兼ね備えた旦那はいないと思っていたが,三つも気に入らないところを備えた奥様は,ここにいた。(以下略)』ということがあるコラムに書かれていた。
こんなことを恥ずかしげもなく書ける人がいるなんて,また,こんな内容をそのまま載せてしまう編集者がいるなんて驚きだ。自分はその程度のこともしないで妻の行動が気に入らないとは,そんなことを言っていると「粗大ゴミ」一直線ですぞ,筆者の方。熟年離婚されて途方に暮れたくなければ,もう少し謙虚に自分を見つめ直す方がいいと思いますぞ。
「いないはずだ」と書いているが,この程度のことなら私は妻の妊娠中だけでなく普段からやっているし,それ以上のことまでやっている(髪を洗うことはないが)。加えて仕事をして稼いでくるところまで,何から何までやっている。これくらいやってはじめて妻に文句を言えるんじゃないかと思う。
でも,一度くらい私もこのコラムの筆者みたいにお気楽なことを言って過ごしてみたいものだ。と書いたが,もしかして多くの人はこんなふうにお気楽なのか?

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September 13, 2004

今日の通勤CD(ショスタコーヴィチ・Sym.13)

ショスタコーヴィチ・交響曲13番/グロマツキー(Bass)/コンドラシン/モスクワフィル(RUSSIAN DISC RD CD 11191)
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NHKスペシャルを見て聞きたくなったので選曲。クレジットによると初演2日後のライブ録音で,当然歌詞も改訂前のものが使われている。
全体の完成度としてはエイゼン/コンドラシンのMELODIYA盤が勝っているかもしれないが,初演にからむごたごたの緊張感をひきずった異様な雰囲気が感じられるこの録音は別の意味で最高だろう。
数年前とっくに廃盤になっていたのを中古屋で見つけたときは大変嬉しかったものだ。最近はオークションなどでもけっこう高値で取り引きされているようなので,入手できてよかった。kaorina。見つけてくれてどうもありがとう。
NHKスペシャルでは番組のテーマの関係か,4楽章がけっこう取り上げられていた。最後の「全力で書いていないのが唯一の恐怖」というところが作詞者のエフトゥシェンコの語りの後に流れたが,後に彼が体制賛美の御用作家になったのを知っているとなんだか興ざめだった。
この部分で音楽は突然平和な雰囲気を一瞬だけ醸し出すのだが,ショスタコーヴィチはこの交響曲のために新たに書かれたこの詩にエフトゥシェンコの危うさを感じていたのかもしれないな,などと思うのである。

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September 09, 2004

今日の通勤CD(テレマン・パリ四重奏曲)

テレマン・パリ四重奏曲集/デーネシュ・コヴァーチュ(Vn),ハンガリアン・バロック・トリオ(HUNGAROTON HRC 087)
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フルート,ヴァイオリン,ヴィオラ・ダ・ガンバまたはチェロ,通奏低音という組み合わせの四重奏曲集。編成を見てもわかるとおり,古典派の四重奏曲への過渡期の作品であることがよくわかる。曲集はソナタ,コンチェルト,組曲があるのだが,この盤ではソナタが2曲,コンチェルト,組曲が1曲づつ入っている。ソナタはバロックの教会ソナタと同じ緩−急−緩−急という形式だが,内容は新しいものになっているように思う。
学生時代,同期にフルート吹きがいて,よくアンサンブルをやっていたのだが,面白い曲はないかと思ってこのCDを買ったんだと思う。結局やることはなかったが。今までいろいろな人とアンサンブルをやったが,彼ほど感覚が合うプレイヤーには出会っていない。わざわざ言わなくても「こうする」というのが呼吸で伝わるような,理想的なアンサンブルを楽しんだものだ。彼は音大に進んだ後,故郷に帰ってしまったので,実力,距離ともに遠くなってしまったが,今でもたまに合わせることがある。最近ちょっと間が空いているので,そろそろなにかやりたいものだ。

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September 08, 2004

今日の通勤CD(ハイドン・太陽四重奏曲)

ハイドン・弦楽四重奏曲Op.20-1~6/ハーゲン四重奏団(DG 439 920-2)
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6曲セットの太陽四重奏曲集。好きな曲集なのだが,特に5番が聴きたくて選択。
5番の終楽章はフーガになっており,そのテーマはモーツァルトのレクイエムのキリエにも現れる。コラール旋律だとか,フリーメーソンの象徴だとかのようにこのテーマ自体になにか意味があるのだろうか。こういうのには弱いのでよくわからないが,印象深いテーマだと思う。
どの曲も1stVnがほとんどの旋律を担当しているのだが,他の楽器が完全伴奏というわけでもなく,なかなか面白そうだ。というわけで,そのうちぜひ演奏してみたいと思っている。
演奏はハーゲンカルテットらしい切れ味良いもので,私は好きだ。曲中トリルを下からかけているが,この曲集の作曲年代だとトリルは上からかけるのが普通だったと思われる。こういうことは並べて聴くと違いがわかるものだが,これだけ聴く分に違和感はないので,結局どちらでも良いのかもしれない。

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September 07, 2004

今日の通勤CD(ショスタコーヴィチ・ピアノ協奏曲ほか)

ショスタコーヴィチ・ピアノ協奏曲1,2番,チェロ協奏曲1番/リスト(Pf)/ホミッツェル(Vc)/M.ショスタコーヴィチ/ロジェストヴェンスキー/USSR放送響(RCA 74321 29254 2)
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ピアノ曲がわりと苦手なので普段あまり聴かないのだが,この2曲の協奏曲はよく聴く。ピアノ協奏曲は古今東西たくさんあるが,私はショスタコーヴィチの2曲が最も好きだ。
特にこの盤の演奏は最高といえるすばらしいものだと思う。作曲者の自作自演と同様の異様なテンションと速弾き,しかもほとんど乱れることのないのは驚異的と思える。多少残響が多い気もするが,録音状態も良好だ。これを聴けば誰もがショスタコのピアノ協奏曲を好きになるんじゃないか,というのは言い過ぎか。私はいつも興奮して心拍数が上がってしまう。
1番ではピアノもさることながらトランペットがまた良い。終楽章のラストなどは存分に吹きまくっている。スバラシイ。
2番では終楽章で7拍子が現れるが,ダスビで演奏した際に「今夜のお酒はうまい」と歌をつけたのがいまだに耳についている。これを読んだら次に聴いたときに「なるほどこれか」と思ってしまうこと請け合いだ(ホントか?)。
チェロ協奏曲のほうは特に不満はないのだが,もう一つ物足りない気がする。やはりロストロポーヴィチの演奏を聴いてしまうと他がかすんでしまうのだろうか。

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ストレス?

月曜日,子供が保育所の昼食で食べたものをほとんど吐いてしまったらしい。保育士は原因がわからないというので,もしかするとストレスが原因かも,と考えた。
たいていの土曜日曜は我々は練習に行くので,子供をどちらかの実家に預けている。それに加え,kaorina。の病気やらなにやらで,私もイライラして言葉がきつくなってしまうことがある。そういうことが重なっているためだと思うが,子供は祖母や叔父のほうが我々両親より好きだと発言することがある。ずっと祖母の家にいたいとか言ったりもする。
そんなことで我が家に戻って来ることは子供にとってストレスになっていて,具合が悪くなっているのかもしれない。自分の家が安心して居られる所ではないとしたら,それは非常に不幸なことだ。だったら親は子供に安心を感じさせる努力をすることが必要だと思う。
今日は保育所から帰るときに「だっこして」と甘えてきたので抱いて帰ってやった。親の愛情を伝えるにはスキンシップだとか,だっこを要求してきたら受け入れましょうとか,ものの本に書いてあったから,こういう時は特に要求を受け入れることにしている。
信じてやっていくしかないと思うが,自信をなくさないでこの先やっていけるかどうか心配だ。この私のストレスはどうしたものか(^^;)

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弥生初練習

日曜日は弥生の総会+初練習だった。
総会では練習出席率の話題が中心になったのだが,弥生は少人数なので出席率が低ければ大ダメージだ。なんとかしたいという思いもあるが,全員が弥生に対して同じ重要度を感じているわけではないところが難しいところだ。
「練習初期は弦楽器が弾けてないから勉強にならない」と,某管楽器奏者が言っていたと聞いたが,それを言うならパートが欠けても勉強にならないと思う。本番一ヶ月前くらいにようやく全パート揃うのでは,パートの絡みとかバランスもなにもあったもんじゃない。そこまで考えて発言しているのだろうか。いずれにしても悪循環に陥っている気はする。
肝心の初合わせはこうもりとハイドンは事前に譜面があったからまだよかったが,伊福部は初見だったので全くダメだった。前日に譜面が届いたということだから仕方ないが,いくら曲を聞き込んでいたって,初見で落ちないで弾くのは至難の業だ。特に手書きの譜面だとなおさらだ。ちゃんと譜読みすればなんとかなりそうな感触はあったので,よく練習するとしよう。
結局毎度のことながら,今回もなかなか仕上がらないことを予感させる立ち上がりだった。「おまえらやる気あんのか!」とか言えないのが情けない。でも言ったら言ったで大変なことになるだろうしなぁ。

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September 06, 2004

今日の通勤CD(ゼレンカ・父なる神のミサ)

ゼレンカ・父なる神のミサ曲/ギュトラー/ヴィルトゥオージ・サクソニア(BERLIN Classics BC 1078-2)
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6/28以来のゼレンカ。神の御子のミサはキリエとグローリアだけだが,こちらはクレド,サンクトゥス,アニュス・デイまである。
この演奏はとても生き生きしていて気に入っている。他の盤を所有していないのだが,これで十分じゃないかという気もする。欲を言えばもう少し合唱が聞き取りやすいといいのだが。
曲はいかにもゼレンカらしい面白い響きとメロディーが満載だ。この変わった響きと特徴的なリズムが聴いていて楽しい。未聴の他作品も聴いてみたいと思っているのだが,なかなか思うようにいかないのが残念だ。
(なお,器楽は"VIRTUOSI SAXONIAE"と表記されているのですが,馴染みがなくてよくわからないので,とりあえず「ヴィルトゥオージ・サクソニア」と記しています。サイトによっては「ザクセン・ヴィルトゥオーゾ」と記しているところもあります。)

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September 04, 2004

いやな大人

電車内での出来事。小学生らしき少年三人組が乗ってきた。ボックス席に座ったのだが、一人の少年が手すりにかけてあった傘の位置を動かすいたずらをしたらしい。すると傘の持ち主の男が立ち上がり、脅かすような口調で説教を始めた。歳は60代だろうか。「この傘は誰のだと思ってるんだ?自分のじゃなければ他人のだろ?だったら勝手にさわるな。」みたいなことを頭ごなしにグダグダと言っていた。
まあ,他人の持ち物をいたずらするのは確かによくない。しかし,大人のくせにその程度のことしか言えないとはなんとも情けない。少年たちもおびえただけでなんの身にもなっていないと思う。どう見てもあれは謝罪の言葉を言わせることだけが目的としか思えない。絶対やられそうもない子供相手だから言ったんじゃないか,高校生くらいの子供がやったら言ってないんじゃないか,と思う。
最近は余所の子供をしかる大人が減ったと言うけれど,あれではただの自己満足だ。しかるということは必要だと思うが,なにがしかの教育的配慮が必要だと思う。脅かすことなく諭すようでなければ効果はないと思う。あんな言われ方をしたらおそらく「うるせぇ,クソジジイ」と思うだけだ。それに,NHKの「ちゅらさん」でも一方的に悪者扱いされた子供が心を閉ざすシーンがあったように,子供の心にも配慮するべきだと思う。
ああいう大人が得意げに説教しているから,子供は反発するだけになるんだと思う。「最近の若いもんは」というフレーズはよく言われるが,「最近の大人は」という情けない現状を象徴する出来事だった。

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咳喘息その後

7/10に咳喘息のことを書いたが,最近ようやくマシになってきた。以前のように激しく咳き込むことはなくなってかなり改善しているのだが,少しのどの奥に違和感がありときどき咳が出る。タンがからむ感じではないので,やはり咳喘息が完治していないのかもしれない。しかし,もう咳に慣れたのかあまり気になくなっている。慣れとはおそろしいものだ。
フルタイドの吸入もやめている。弥生に医者を生業とするメンバーがいるが,このあいだの演奏会当日に「ステロイドをやると副腎機能が20%は低下する」と言っていた。心配になって「フルタイド吸入してるんですけど」と言ったら「何マイクロ?」と聞くので「1日100です」と言うと,「そのくらいなら心配ない」と答えが返ってきたので少し安心した。弟がアトピーでステロイド剤を長期間使ったためけっこう大変なことになっているので,ステロイド剤にはどうも抵抗があるのだ。
このまま元通りになるのか,ずっとちょっとした咳が続くのか,前者になると良いのだが。

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歯磨き

子供の歯磨きで苦労している。自分でやらせるとちゃんと磨けないので,親が仕上げ磨きをしてやらないといけないのだが,これがけっこう大変だ。
まず「あーと口開けて~」とか言って口を開けさせるが,ちょっとしか開けないので「大きく開けて~」とか言いながら大口を開けさせる。
しかしまたすぐ口が閉じてくるので,よく見えないまま奥歯を磨いたりすると,のどの奥に歯ブラシが当たって嚥下反射が起こる。そして吐くのだ。
しょっちゅうそんなことでゲーゲー吐いている。この間は洗面台の排水管が詰まってスッポン(正式名称はラバーカップとか通水カップとかいう,英語ではPlungerというらしい)をやったくらいだ。
なんとかうまく歯磨きをする方法はないものだろうか?

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危険運転

金曜日の通勤時にひどく危険なダンプに遭遇した。私の車の後ろにすごい勢いで割り込んできたので嫌な予感がしていたのだが,案の定だった。
少しでも発進が遅いとクラクションを鳴らしまくる。ちょっと車間が空いていればぴったりくっついてクラクションを鳴らし,左右に車を振って激しく煽る。さらにそれらの車を抜くと2度3度と幅寄せをしていやがらせをする。
最終的には遅い車を煽った挙げ句,赤信号で車列が停止したところで右折車線から信号無視で抜き去っていった。交叉道路から他車が進入してきていたにもかかわらずだ。ひどすぎる。
こういう車が事故を起こしたらおそらく数人は死ぬだろう。その前になんとかしてほしいが,たぶん警察に言ってもどうにもしてくれないだろうし,困ったものだ。ちゃんとナンバーも控えたのだが・・・
まあ,単独事故を起こして他人を巻き込まずに自分だけ死んでくれればそれが一番いいのだが,それでも物が壊れるから被害を受ける人はいるわけだ。こういう輩に自分が殺されないことを祈るのみだ。

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September 03, 2004

今日の通勤CD(バッハ・BWV5ほか)

バッハ・カンタータ5,56,180番/リヒター/ミュンヘン・バッハ管弦楽団・合唱団(ARCHIV POCA-3028)
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5番を聴きたくて選択。この演奏では冒頭合唱曲が始まってすぐに,オーボエの出のFis音が低いために前フレーズのヴァイオリンのFis音とぶつかってステキな響きがするのだ。オーボエの音が低いという証拠は,ダ・カーポ後の同一部分ではちゃんとFisを吹いていることからわかる。そんなことでこの演奏が気に入っているのだから変な話だが。
この盤の収録曲は三位一体節後第19,20日曜日用で,教会暦として地味なことと関係しているのか,曲もなんとなく影が薄いような気がするが気のせいだろう。5番冒頭のコラール合唱やバスのアリアはとても気に入っている。56番はバス独唱用のカンタータで有名だし,180番は舞曲を多用した楽しげな曲であなどれない。
そろそろBCJのシリーズでも発売されるだろう(すでに演奏されている)から,早く聴いてみたい。

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September 02, 2004

男の家事・育児

kaorina。を医者に連れて行ったのだが,小児科の前に「父親の育児参加チェック」とか「父親の家事参加チェック」とかいうのがあった。どちらも10項目あって,各項目についてよくやっていると3点,ときどきやっていると2点,ほとんどやっていないと1点で,合計30点満点なのだが,私は家事は30点,育児は28点だった。
その結果の判定コメントが,家事では「家事の楽しさがわかってきましたね」,育児が「子育てに夢を持っていますね」みたいなことが書いてあって,なんだこりゃ,と思った。これはそもそも男が家事,育児をやらない前提で作ってある。だいたい普段から家事や育児をやっていたら楽しさや夢どころじゃない。いわゆる主婦で家事や育児をやっている人が同じ項目でチェックをやったら相当高得点になるだろうが,楽しさだとか夢だとか言ったら怒るに決まっていると思う。
このチェックを作った人間は何を考えているのか。父親を育児参加させたくて作っているのかもしれないが,男をなめすぎじゃないのか。確かに日本の伝統では男子厨房に入るべからずというのもあるから,男に家事や育児をやらせるのは難しいのかもしれないが,楽しさや夢でやるもんではないとおもう。しかも,私のように必要に迫られてやっていたら完全に馬鹿にされた気分になって非常に腹立たしい。
なんだかんだ言ってもこんなのがまかり通っているのだから,いつまでたっても男は家事や育児に参加しないだろうと思った。

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September 01, 2004

今日の通勤CD(ショスタコーヴィチ・ピアノ五重奏曲ほか)

ショスタコーヴィチ・ピアノ五重奏曲,ピアノ三重奏曲2番/レオンスカヤ(Pf)/ボロディン四重奏団(TELDEC 4509-98414-2)
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前日からトリオが聴きたかったので選択。仕事中から頭の中をぐるぐる回っていたのだ。
この盤ではトリオよりクインテットのほうが好みだ。というのは,ボロディンカルテットの音質がかなりテヌート気味だからだ。クインテットではこれがはまっていると感じるが,トリオではちょっと違うかな,という印象を持った。
この盤の演奏は悪くない(どちらかといえばいい演奏だと思う)のだが,自作自演盤を聴いてしまうととてもおとなしく感じ,ちょっと物足りない。特にピアノが前面に出てくる部分での異常な突進などがなく,真面目なのだ。実際演奏するとしたらそんなことはなかなかできないと思うが。
それにしてもトリオは名曲だ。演奏を企んでからもう10年以上経ってしまったが,来年実現できそうなので練習せねば。

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