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July 05, 2004

今日の通勤CD(ショスタコーヴィチ・Sym.8)

ショスタコーヴィチ・交響曲8番/ムラヴィンスキー/レニングラードフィル(RUSSIAN DISC RDCD10917)
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この曲では最高の演奏といわれるライブ録音。今日はなぜかこの曲が聴きたくなったので選曲。おそらく1楽章の阿鼻叫喚の部分を求めていたと思う。ありきたりだが、戦争に蹂躙される命に思いが及ぶ。きっとイラクでもこんな音にできる現実があるんだろう、などと考える。正義というものを理由に国盗りゲームに興じる権力者のために、日々の幸せのために努力している多くの命がいとも簡単に消されてしまう不条理、作曲者はそんなことも考えていたのか。2,3楽章はエピソード、4楽章を経過して5楽章が1楽章に対する答えだろう。「最後に美しいものが残る。」との作曲者のコメントがあるが、全曲の最後に触れたら壊れそうな不安定な、しかし美しい和音(3和音の中抜け)が鳴る。美しいものとは人間の命そのものだろうか。そんなはかなくも美しい命を持っている人間という生命体は、欲望のためにその大切さに気づかないままなのだろうか。命は自然の一部であり、自然に還る、といった趣の音型が繰り返されると、言葉にできない感情が満ちてくる。永遠に続く時間というか、有史以来そこにある存在というか、宇宙空間の基本となる何かというか、そんなわけのわからない哲学的なことに思いをはせる曲です。

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